はじめに
前回のブログでは、定期の資産報告と eMAXIS Slim 全世界株式についての解説を行いました。今回のブログでは、定期の資産報告と成長投資枠における金融商品について解説していきます。
新NISAの成長投資枠
成長投資枠とは
まずは、新NISAにおける成長投資枠とは何かについてまとめます。
成長投資枠とは、旧一般NISAの役割を引き継ぎ、上場株式などに幅広く投資ができるものです。ただし、上場廃止のおそれがある監理銘柄や上場廃止が決まっている整理銘柄、高レバレッジ型や毎月分配型の投資信託などは購入することができません。
成長投資枠においては、年間240万円まで投資することができます。
成長投資枠で運用するべき金融商品
ここからは、新NISAの成長投資枠において運用するべき金融商品についてまとめていきます。
成長投資枠において運用を行っても良いと考えている金融商品は次の4つです。SBI証券を利用しているので、SBI証券で購入できる投資信託から選んでいます。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式
- eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
- <購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 全世界株式の2つについては、前回と前々回のブログにおいて詳しく解説しているので、そちらを参考にしていただければと思います。
eMAXIS Slim 先進国債券インデックスは、値動きが少ない先進国の債券にメインで投資を行います。アメリカ47.8%、フランス8.3%、イタリア7.6%、ドイツ6.2%、中国6.1%などが主な内容となっています。この金融商品では、投資先の関係上安定した利益を得られると考えられます。
<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドは、米国の株価指数「NASDAQ」のうち、金融機関を除く規模の大きい100社で構成された「NASDAQ100」指数に連動する投資信託となっています。この金融商品は2023年に運用が開始されており、信託報酬が低く、高いリターンを得られることが期待できます。
30年の投資経験を持つ父からのコメント
新NISAの成長投資枠では、積み立て投資枠では購入できない投資信託や上場株式など、幅広い投資ができるようになっています。
しかし、新NISAを使ってコツコツと資産形成をしていこうと思っている方は、成長投資枠で幅広い投資をできることは忘れてしまった方が良いでしょう。
成長投資枠でリスクの高い投資商品に手を出した場合、積み立て投資枠でコツコツと積み上げた資産を帳消しにしてしまうかもしれません。リスクの高い投資商品に手を出してよいのは、例えば次のような人です。
- 投資タイミングが読める才能がある人
- 豊富な資産があり、冒険しても問題ない人
- 未来が見える人
普通の方は、積み立て投資枠で購入するインデックスファンドと同じものを成長投資枠でも購入することを強くお勧めします。
新NISAの資産推移
新NISA 成長投資枠
成長投資枠で保有している投資信託は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と、eMAXIS Slim 全世界株式です。これらの口数と基準価額、評価額、評価損益は次の通りです。
口数 (増減) | 基準価額 (増減) | 評価額 | 評価損益 | |
S&P500 | 205,407 (±0) | 25,486 (-402) | 523,500 | +23,498 |
全世界株式 | 238,413 (±0) | 21,699 (-217) | 517,332 | +17,308 |
合計 | 1,040,832 | +40,806 |
新NISA つみたて投資枠
つみたて投資枠で保有している投資信託は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と、eMAXIS Slim 全世界株式です。これらの口数と基準価額、評価額、評価損益は次の通りです。
口数 (増減) | 基準価額 (増減) | 評価額 | 評価損益 | |
S&P500 | 4,108 (±0) | 25,486 (-402) | 10,469 | +469 |
全世界株式 | 4,769 (±0) | 21,699 (-217) | 10,348 | +348 |
合計 | 20,817 | +817 |
総資産
2024年2月3日時点での総資産は、1,061,649円(先週比-13,698円)となりました。
今週の出来事と基準価額
今週の基準価額の推移は次の通りです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim 全世界株式 | |
2024.1.26 | 25,888円 | 21,916円 |
2024.1.27 | ー | ー |
2024.1.28 | ー | ー |
2024.1.29 | 25,967円 | 22,034円 |
2024.1.30 | 26,010円 | 22,054円 |
2024.1.31 | 26,026円 | 22,062円 |
2024.2.1 | 25,486円 | 21,699円 |
2024.2.2 | 25,741円 | 21,849円 |
一週間を通して見ると、2/1に両銘柄ともに大幅な基準価額の下落が起こっていることが分かります。
この下落が起こった原因については、アメリカのFRBの会見において、期待されていた3月利下げが確約されなかったことによる下落であると考えられます。
こういったことに一喜一憂せず、ひたすらコツコツとインデックス投資を続けるのみです。